隗より始めよ Lead the way by setting an example. 2005 6 28

 最近、テレビ局は、視聴率が取れそうもない「難しいテーマ」にも、
積極的に挑戦し、数年前に比べて、番組内容が、大きく改善されました。
 さて、国会の「アナウンサー問題」(下記を参照)も、改善したようです。
官僚に無用な仕事をやらせるのは、官僚の能力を無駄に消耗させます。
 国会議員には、三種類あります。
1 政策も政局も、わかる人。
2 政局はわかるが、政策はわからない人。
3 政策も政局も、わからない人。
 3に該当する人は、何のために国会議員になったのか。
もし、頭数を揃えるだけというならば、税金の無駄遣いだと思います。
そうだとするならば、議員定数の削減に取り組むべきです。
 最近、官僚のリストラという話を聞きますが、
そういうテーマは、まず、国会から始めるべきです。
 官僚は、国会議員に対して、こう思うでしょう。
「自分たちは無傷で、我々に対してだけ、リストラするのか」。
そう思っているのは、官僚だけでなく、サラリーマンも、そういう思いでしょう。
つまり、「国民の思い」に近いのです。
 国会議員だけ聖域にするのは、おかしいと思います。
永田町からは、「聖域なき構造改革」というスローガンが、よく聞こえます。
 もちろん、行政改革は必要です。
しかし、「隗より始めよ」です。
自分たちの改革は棚上げにし、行政改革だけ先行させるのは、おかしいでしょう。
「隗より始めよ」
事をおこすには、まず自分自身から着手せよの意(広辞苑)。

アナウンサー announcer 2003 9 19
 アナウンサーとは、用意された原稿を読む人のことです。
しかし、日本の大臣も、アナウンサーです。
 まず、大臣就任あいさつ。
実は、これは、ある程度、官僚が事前に作成して、用意してあります。
 もちろん、能力がある人は、
官僚が用意した「大臣就任あいさつ」は、必要ありません。
 次に、大臣の「談話」や「コメント」も、
基本的に、官僚が作成しています。
 さらに、国会答弁。
これも、官僚が事前に答弁書を作成して、用意してあります。
 なぜ、事前に、答弁書が作れるかというと、
国会での質問者は、何日も前から、事前に、わかっているのです。
 だから、若手官僚が、質問する予定の議員のところへ行って、
事前に、質問内容を聞いてくるのです。
 ここは、野党議員も、癒着していますので、
質問内容を、事前に、官僚に教えてくれます。
 そこで、教えてもらった質問内容を、
官僚は、省内に持ち帰って、答弁書を作成するのです。
 詳しくは知りませんが、
課長補佐あたりが、答弁書の原案を書いて、課長と協議して、
最終的には、局長に目を通してもらうのかもしれません。
そして、答弁書が完成したら、大臣に手渡すというシステムです。
 何日か後の国会で、予定された質問を、
野党議員が、予定どおり行い、
大臣は、事前に用意された答弁書を読むという「芝居」です。
 大臣、官僚、野党議員、「長年に渡る癒着構造」です。
たまに、意地悪な野党議員がいて、
事前に教えた質問とは違う質問をする時があります。
 こういう時は、大臣は、立ち往生して、
後ろに控えている局長に助けを求めるのです。
 また、何かの大会などの記念式典で、
大臣が、あいさつしますが、
この「あいさつ文」も、官僚が事前に作成したものです。
 極端な話、誰でも、大臣はできます。
サラリーマンでも、自営業者でも、できます。
実は、同じ構造が、地方議会でも、あります。









































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